古材の再生

築200年程度の邸宅を建替えさせていただきました。
お客様も再利用できる材があれば、思い出もあるので・・・・と御希望されておられました。

しかし、対費用効果を考えざるをえない為、そのバランスを検討した上での事とご理解をいただき、まず、その候補材を選別し、可能な限り注意しての解体作業を行いました。
結果、20本・枚ほどの木材と30本・枚ほどの御影石を再生候補材として取り出しました。木材については傷・割れ・くされ・虫穴等を当社の加工場にて検討しました。

残念ながら約半数強は再生不可能と断念し、次の6つを再生しました。

①床柱は代々引き継がれる様にと思いを込めて屋根棟の真束として再生。完成後は見えなくなりました。

②大黒柱は玄関正面の大黒柱としてみごとに再生(たくさんの傷跡の処理が大変でした)

③縁側の紅梁(こうりょう)はウッドデッキ部屋根の紅梁(こうりょう)として再生。さらに寝室の化粧天井の化粧梁として再生。(④でご紹介)

④縁側の床板は寝室の化粧天井板として再生。

⑤板石系御影石は、玄関土間の踏み石として、また、沓脱石として再生。

⑥長石系の御影石はスロープと玄関ポーチまわりの縁石として再生。

解体前には、床の間の再生も考えていたのですが、結果的には反り・ねじれの為それが実現出来なかったのが大変残念な思いでいっぱいです。

営業部 太田

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